火災保険の活用

被災地での経験を生かして

きっかけは平成27年関東・東北豪雨

きっかけは平成27年関東・東北豪雨

平成27年9月、関東・東北豪雨の際に鬼怒川が氾濫し、広範囲にわたり家屋が水没、全半壊が5000棟以上という被害がでました。 被害状況を見極める鑑定士として保険会社より依頼を受け現地に赴きました。
そして住民の方と1対1で話をする中で、1日でも早く安定した生活をと切実に思う気持ちに寄り添いながら手続きを進めるうちに「火災保険をもっと有効的に活用できないか」 「自分に今できることがあるのではないか」と考え、火災保険による屋根の修理の仕方について、正しい知識をひろめる活動を始めました。
そしてその取り組みが、和歌山県の経営革新計画に承認されました。

火災保険を利用して申請することで負担がゼロになる可能性がある

火災保険を利用して申請することで負担がゼロになる可能性がある

例えば築10年を過ぎた家の屋根の破損の多くを火災保険を利用して申請することで、負担がゼロになる可能性があります。火災保険というと火事にならないと保険がおりないと 思っている方がほとんどだと思いますが、風災や雪災での申請もできることを知って欲しいと思います。屋根や雨どいなど経年劣化で傷んでいると思われがちですが、ほとんどは強風や大雪の影響なのです。

また、「修理費用が0円」と謳うセールスもよく見かけますが保険金の振込先を業者の口座に指定されたため、いくら掛かったのか不透明になりタダで直ったような錯覚に陥ることもあるようです。 それを利用して、実際には粗悪な工事をされては多大な損失になります。工事内容などをじっくり見極めることが肝心です。

さまざまな被災地に赴き、現状を目の当たりにしてきました。住民の方々の、被災前の生活を取り戻したい想いは強く「教えてもらえてよかった」と喜ばれています。 未来への希望があるからこそ経済的負担は減らすべきです。

自費で直すならいつでもできますが、まずは保険で直せないか調査してからでも遅くはありません。